NXP i.MX 8M Plus ボード・ボックスPCラインナップ
2021/09/13
アドバンテックは、「i.MX 8M Plus」の製品シリーズとして、2.5インチ Pico-ITX SBC「RSB-3720」、コンパクトなエッジAIシステム「EPC-R3720」、SMARC 2.1 コンピュータ・オン・モジュール「ROM-5722」を発表しました。このシリーズは、スマートビジョンにおけるAIエッジコンピューティングに対応するため、最大2.3TOPSの処理能力を有しつつ、小型化、低遅延、低消費電力、かつ高度な演算処理を実現させています。さらに、各種I/Oを揃えたI/O拡張ボード「UIO40-Express」シリーズ、およびAIM-Linuxを活用することで、ワンストップでAIアプリケーションの実現が可能となります。
優れた人工知能(AI)エンジンで画像処理を強化
優れた人工知能(AI)エンジンで画像処理を強化
「i.MX 8M Plusソリューション(RSB-3720、EPC-R3720、ROM-5722)」は、メインプロセッサのCortex-A53(2~4コア、最大動作周波数 1.8GHz)とリアルタイム処理用プロセッサ Cortex-M7を備えている。さらに、2つのISP(Image Processing Unit)とAI処理用のNPU(Neural Processing Unit)を内蔵し、最大で2.3TOPSの処理能力を可能とします。低消費電力で強力な画像処理とAI推論を実行できることから、物体の検出、認識、分類、姿勢の推定などのインテリジェントなアプリケーションでご利用いただけます。
AIM Linux と AI推論
AIM Linux と AI推論
アドバンテックのAIM-Linux(Linuxソフトウェアサービス)は、10種類のアドオンアプリケーションとNXP® eIQ™ツールキットをベースにしたEdge AI推論エンジン/ライブラリを統合しています。
Pythonベースのデモプログラムは、Arm® NN、TensorFlow™ LiteおよびONNXを含む主流の推論エンジンを使用したAI推論を可能にします。また、アドバンテックは、EPC-R3720 Edge Vision AIシステム上で動作する工場に特化したAIモデルを開発しました。これらは、作業時間の計算、ラインの生産性の監視、安全性の向上をサポートし、現場の作業効率を高めることができます。
豊富なI/Oを装備
豊富なI/Oを装備
エッジAIアプリケーショを用いて顔認識や製造ラインの最適化を行うためには高画質カメラ入力が必要となります。「RSB-3720」は、2x 4レーンのMIPI-CSI 接続カメラインターフェースを備え、内蔵された 2つのISPと接続することで、インテリジェントなビジョンベースシステムを実現します。また、HDMI(4K 30p対応) 、1 x デュアルチャネルLVDS(2つのシングルチャネルLVDSとして構成可能)、1x 4レーンのMIPI-DSI により、複数のディスプレイに対応します。同様に、高度なネットワークおよび周辺機器との接続に必要なI/Oも提供します(2 x GbE LAN、WLAN、WWAN)。
「RSB-3720」は、アプリケーション指向のI/O拡張ボード「UIO40-Expressシリーズ」との接続が可能です。開発者はこのシリーズからアプリケーションに適した I/O拡張ボードを選択し、シリアルポート(RS-232、RS-485)、絶縁型 DI/DO、USB 2.0、4ポートを装備するギガビット・イーサネット・ハブを増設することができます。さらに、アドバンテックの「AIM-Linux」に対応しており、長期サポート(LTS)バージョンをベースにした「組込み Linux BSP」と、多様なソフトウェア要件に対応する周辺機器のドライバを利用できます。
WISE-DeviceOn リアルタイムのデバイス管理
WISE-DeviceOn リアルタイムのデバイス管理
i.MX 8M Plus AIネイティブプラットフォーム
i.MX 8M Plus AIネイティブプラットフォーム
2.5インチ Pico-ITX
- 動作温度:0〜60℃/ -40〜85℃
- 耐振動性 3.5 G
- 消費電力:7.13 W(最大)
- M.2(E-Key) & Mini PCIe 対応
- 2 x MIPI-CSI インターフェース搭載